国内初、承認済みの近視抑制点眼薬 「リジュセアミニ」の取り扱いを開始いたしました
当院の近視抑制治療に対する考え方
当院では、お子様の将来の大切な目に用いるお薬だからこそ、その「安全性」と「確かな効果」を最優先に考えてまいりました。
これまで多くの近視抑制点眼薬が使用されてきましたが、それらは国内で未承認のものが中心でした。当院では、より確実で安心な医療を提供するため、公的な認可を待って導入を検討する方針をとってまいりました。
リジュセアミニ点眼薬 採用の理由
この度、参天製薬より発売された「リジュセアミニ点眼液」は、厚生労働省より近視抑制点眼薬として日本で最初、かつ唯一の認可を受けた薬剤です。
販売開始後の臨床データにおいても、十分な抑制効果と安全性が改めて示唆されました。この結果を受け、患者様へお勧めできる環境が整ったと判断し、当院でも処方を
開始することにいたしました。
「安心」を基準に選ぶ近視治療
「承認を受けた薬であること」は、厳しい審査をクリアした品質の証です。 これまで当院での処方をお待ちいただいていた患者様、ならびに近視の進行を抑えたいとお考えの保護者様は、ぜひお気軽にご相談ください。
リジュセアミニ点眼薬とは
近視は「ただ視力が下がるだけ」ではありません
「大人になれば止まる」「眼鏡をかければいい」と思っていませんか? 近視の進行は、眼球が伸びて変形してしまうこと(眼軸長の延長)を意味します。これは将来、緑内障や網膜剥離、近視性黄斑症といった、視覚に重大な影響を及ぼす病気のリスクを高める原因となります。
当院では、お子様の目の成長期である今しかできない「将来のリスクを下げるための治療」として、低濃度アトロピン点眼薬を用いた治療を推奨しています。
世界が認めた効果、そして日本初の「承認薬」へ
低濃度アトロピン点眼薬とは、学童期の近視進行を抑制することを目的に、アトロピンを0.025%配合したお薬です。1日1回、就寝前に点眼するだけのシンプルな治療ですが、その効果は世界的な研究で裏付けられています。
世界的なエビデンス 2012年、シンガポール国立大学の臨床試験において、低濃度アトロピンの近視抑制効果が証明され、世界中で注目を集めました。(Ophthalmology 2012;119(2):347-54)
日本初の承認薬「リジュセア」の誕生
さらに2024年12月、日本の眼科医療をリードする参天製薬が、シンガポール国立眼科センター(SERI)と共同開発した「リジュセアミニ点眼液0.025%」が、国内初となる近視進行抑制薬として厚生労働省より承認されました。
「日本人のお子様」での確かな実績
これまで海外データが中心だった近視治療ですが、リジュセアは日本人のお子様を対象とした数年にわたる大規模な臨床研究を経て承認されました。 「日本人の目できちんと効果があり、副作用などの安全性も確認された」という確かな根拠があるからこそ、当院でも自信を持って導入しております。
お子様の将来の可能性を広げ、目の健康を守るために。 まずは一度、当院までお気軽にご相談ください。
低濃度アトロピン点眼治療の特徴
日本で唯一の承認薬
本製品は厚生労働省より製造販売が許可された、日本で唯一の点眼薬です。 国内で厳格な審査を経て承認されているため、大切なお子様にも安心してご使用いただけます。
高い近視抑制効果
研究結果により、近視の進行を平均60~70%抑制することができます。 この「進行を遅らせる」ことこそが、将来の目のトラブルを防ぐための最大の鍵となります。
無理なく続けられる習慣
毎日、就寝前に1滴点眼する治療法です。 非常にシンプルなステップですので、お子様の負担も少なく、毎日のルーティンとして無理なく取り入れることが可能です。
ご理解いただきたいこと
本治療は、あくまで将来を見据えた「近視の進行を抑えること」を目的としています。
ただし、完全に近視の進行を止めることはできません。
また、この治療は視力を回復させるものではありません。 近視の程度に応じて眼鏡等での視力矯正が別途必要となりますが、この点眼治療を併用することで「度の進み方」を緩やかにし、将来的な目の健康リスクを最小限に抑えることを目指します。
治療の対象となる方
リジュセア(0.025%アトロピン配合点眼液)は、近視が進行しやすい成長期の目を守るために開発されたお薬です。最大限の効果を引き出し、安全に治療を継続するために、以下の条件に当てはまる方に推奨しております。
6歳以上~20歳未満
20歳未満の方 近視の進行(眼軸長の伸び)が最も著しい成長期に治療を行うことが、将来の強度近視を防ぐために非常に重要です。
軽度~中等度の近視の方
「まだ軽いから大丈夫」ではありません。近視が軽いうちに抑制治療を始めることで、将来的な目の病気(緑内障や網膜剥離など)のリスクをより効果的に下げることが期待できます。
3か月ごとの定期的な通院が可能な方
大切なお子様の目の健康を守るため、3か月に一度の診察で視力検査や副作用のチェックを行います。医師と二人三脚で、安全に治療を進めていきましょう。
治療スケジュールと費用
・検査後、適応と判断されれば治療開始となります。副作用等がなく、治療継続に問題なければ、定期的に検査・診察を行います。診察の事前予約は不要です。
・検査・薬剤費用は全て自費診療(公的医療保険の対象外)となります。
| 治療スケジュール | 費用(税込) |
|---|---|
| 初回 | 診察・検査費用(2,200円)+点眼薬費用(4,380円/30本・1箱) 検査項目:視力検査、屈折検査、斜視・弱視検査、適応チェック等 |
| 2回目 (初回から1ヶ月後) | 診察・検査費用(2,200円)+点眼薬費用(13,140円/90本・3箱) 検査項目:視力検査、屈折検査、副作用チェック等 |
| 3回目 (2回目から3ヶ月後) | 診察・検査費用(2,200円)+点眼薬費用(13,140円/90本・3箱) 検査項目:視力検査、屈折検査、副作用チェック等 |
※3回目の治療以降は3ヶ月毎の定期的な通院が必要です。診察・検査費用(税込2,200円)
及び点眼薬費用(120日分 税込13,140円)が必要となります。
副作用
全身に対する副作用は少ないですが、主な副作用として、羞明(まぶしく感じる)、霧視(かすんで見える)などが報告されています。
※これらの症状は、お薬が効いていることによる一時的な反応であることが多く、重篤なものではありません。日常生活に支障が出るほど気になる場合は、医師までご相談ください。
注意事項
・リジュセア®ミニ点眼液0.025%による治療は自費診療です。
・自費診療と保険診療は同日に行うことができない規則があるため、近視進行抑制以外の診察は別の
日に受診して頂く事になります。
・副作用等で治療を中止した場合でも、一旦処方した点眼薬については返品・返金に応じることはで
きない旨、あらかじめご了承ください。
・近視の進行が安定する10代後半までは治療を継続することが望ましいとされております。(投与
中止後に近視が急激に進行する可能性があるため)
・点眼薬を紛失された場合の再処方には診察が必要となります。






